火の鳥 異形編

時は戦国時代。

田舎では、光る羽でなんでも病を治す八百比丘尼という尼がいた。

戦国武将の家正が病にかかってしまって、八百比丘尼に治してもらおうとしていたが

息子として育てられた左近介は父親が生き続けるのは自分が女性として生きていくことはできないし、戦で多くの人間が死んでしまうので父親はこのまま病で死んでもらうために、八百比丘尼を殺すことに決めた。

そして、八百比丘尼を殺してしまう。

八百比丘尼は、「私が死んでも、違う人間がやってくる。」と死ぬ間際に言い残した。

左近介を寺をでて山を下りようとしても降りられない。閉じられた空間に閉じ込められてしまったそうだ。

翌朝、左近介は寺に人々がやってくるのに驚く。左近介は八百比丘尼になりすました。八百比丘尼は光る羽で沢山の人を救っていった。そうして、八百比丘尼の代わりに左近介は光る羽で沢山の人を治していった。

何年も何年も。

それから、時間の流れが30年前に遡っていることに気づく。

妖術で時間の狭間に閉じ込められてしまったようだ。寺の前には戦で死んだ人、傷ついた沢山の負傷者たちがいた。父の犠牲者たちならば、私は尼の役を引き受けようと思う。と言って左近介は尼になり、山寺にやってくる人びとを治し続けた。

その後、十数年経過し里で領主様にお世継ぎが生まれたことを聞く。

そこで左近介が殺してしまったのは自分だったんだと気づく。

火の鳥が現れて、「未来永劫あなたは殺され続けるのです。時間を超えた空間です。罪を償いなさい。あなたは病になって苦しんでいる人を救い続けるのです。」と言って消えていった。

そうして、18年が経過し左近介がやってきて、八百比丘尼は左近介によって殺されてしまう。

その後、左近介が罪が許されて閉じられた空間から解放されたかは知らないがこうした時間の狭間が存在するらしい。

という因果応報の話をみた。

というか、この話は火の鳥の中でとっても好きな話で自分のやっている行いすべての事が自分に返ってくるんだと、認識させてくれる。時間をかけて全部自分に返ってくるんだ。

やっている行いについて、気を付けようと思う。

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