「がんになって良かった」と言いたい
という本を読んだ。
主人公は19歳の主人公で珍しいがんになってしまった。
闘病生活の中で、自分(著者)の人生や自分の中で出会ってきた人、病院で出会った人など、出来事から人生について見つめていく。
本の途中で、人はなぜ生きるのか、と自分に説いていた。
私自身も、自分自身がなぜ生きているのかわからない。ただ死なないから、生きているだけだと思った。
本の中で著者は、
こうなったのも必然か。それとも偶然なのか。
この部分においても僕は大いに悩まされた。そして、結局次のような考えに至った。
僕は、そもそも人生とは偶然の産物であり、それでいて必然の産物であると考えた。「偶然のような必然」と「必然のような偶然」。それは「運命のような奇跡」と「奇跡のような運命」、とも言いかえられるかもしれない。
そして、生きる意味についてはこうまとめていた。
「人の生きる意味なんてない、とにかく自分に与えられた時間、境遇を一生懸命生きるのみ」と。
わたしは彼とは全く違った人生を送っている。
わたしは私で、彼は彼だ。わたしにしかない、境遇と私にしか与えられていない時間がある。
それをどうやって使って生きていくのかは自分の自由だ。
そんなことを考えさせられた、一冊だった。
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